御殿場は7年ぶり 旅人ゴルファー・川村昌弘を待っていた人は
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・30歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。 【画像】世界1位ネリー・コルダのダイブ! ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ プロゴルファーの川村昌弘です。 いま僕は静岡にいます。 今週は日本でのDPワールドツアー(欧州男子ツアー)。「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」は、25日(木)に開幕します。国内でプレーするのは昨年の大会から1年ぶり。会場はことし、静岡県の太平洋クラブ御殿場コースに変わりました。 数えてみると、毎年ココで行われている国内ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」に最後に出場したのは2017年でした。2位だったプロ2年目の2013年が一番の記憶にあります。最終日最終組を回って、最後は谷原秀人選手に競り負けました。プロゴルファーは悲しいかな、負けたこともずっと覚えているもの。その年の秋に初優勝した「アジアパシフィックパナソニックオープン」よりも、思い出がハッキリしています。 久々に来た御殿場は18年に改修されて、さらに良いコースになったように感じます。欧州ツアーの他大会の会場に比べると、フェアウェイはやっぱり広い印象。以前とはバンカーの配置が多くのホールで変わり、ショットでかかるプレッシャーが増えました。ここまでは天気が悪いのですが、富士山がパッと見えたら外国人選手の心にさらに響くんじゃないかなあ。 開幕前の練習ラウンドは普段から仲のいい永野竜太郎選手、そして谷口徹選手も一緒でした。谷口さん、2月で56歳。バリバリのシニア。実は先月ぐらいから、「欧州の試合頑張れよ。御殿場で一緒に回ろうな」ってメッセージをもらっていました。先週は箱根でシニアツアー「ノジマチャンピオンシップ」に出ていらしたので、「ちょうど流れもイイから来たわ」だそうな。ホントにまだまだ元気です。