【山口県】[周南市]コンビナート企業も切実 JRにのぞみ増便を再度要望
山口県周南市の藤井律子市長は19日、市内に拠点を持つ周南コンビナートの企業5社の代表らとJR徳山駅を訪れ、昨年3月のダイヤ改正で減便された同駅停車の新幹線のぞみについて、停車本数の増加を西日本旅客鉄道(JR西日本)に訴えた。 のぞみは東京駅と博多駅の間を結ぶ列車で、県内では一部の便が新山口駅か徳山駅のいずれかに停車している。昨年3月のダイヤ改正では、新山口駅への停車本数が増えたものの、徳山駅は利用者数の減少を背景に、上りと下りを合わせた1日の停車本数が15本から9本に減少。昨年8月に周南3市の市長と市議会議長、4商工会議所会頭の連名で要望書を提出したが、停車本数に変更はなかった。 現在は臨時便でのぞみの増発があるが、首都圏に本社や営業拠点を持つコンビナート各社は出張での行き来が多いことから、今回は午前6時と7時、午後5時台の同駅発、午後9時と10時台の同駅着の増便を再度求めた。 この日は出光興産㈱徳山事業所の三品鉄路所長▽東ソー㈱南陽事業所の吉水昭広所長▽㈱トクヤマ徳山製造所の德田晴宣副所長▽日鉄ステンレス㈱山口製造所の棚田裕一郎総務室長▽日本ゼオン㈱徳山工場の宮城孝一工場長が出席。藤井市長はJR西日本の広岡研二広島支社長に各社と連名の要望書を手渡した。 三品所長は「東京との行き来が多い企業にとって1本で行けるのぞみは便利。ぜひ元のように発着していただき、ビジネスマンが活用できるようにしていほしい」と話した。