短歌の上達法を紹介 長野県塩尻市で佐佐木頼綱さん講演
歌人で、短歌結社・竹柏会が発行する歌誌『心の花』編集委員の佐佐木頼綱さんが17日、長野県塩尻市北部交流センター・えんてらすで講演した。「先輩歌人が教えてくれた短歌上達アドバイス」と題し、集まった約50人に作歌の方法などを伝えた。 曽祖父・佐佐木信綱さんや父・佐佐木幸綱さんらの言葉を引用し、自身の受け止め方を話した。「楽しい歌を作るか、深い歌を作るか」という問題を巡り、ネット上では楽しい雰囲気の短歌が多いことに触れつつ「その時代で楽しめるものと、時代を超えて胸を打つものは別々の表現だと思う」との考えを述べた。 事前に募った作品を添削する時間もあった。添削という行為には、自身の歌を変えていく効果があると説明し、初句を名詞で固めることの是非や、擬音の効果などに触れた。 講演会は、全国短歌フォーラムin塩尻実行委員会が主催した。
市民タイムス