『Apex Legends』ファンにとって夢のような2日間「Apex Legends Asia Festival 2024 Winter」
まだまだ伸びしろある!浮かび上がった今後の課題
大盛況で幕を閉じた本イベントですが、来場者(ファン)に話を聞いてみると、イベントに対していくつかの要望がありました。
もっと選手の顔が見たかった
最前列のS席に座っているファンからは「最前列に座っているのに、(モニターが遮っていて)好きな選手の顔が見えづらかった」という意見がありました。 各選手のデスクのフロント部分には「チームの生存状況」を示すランプが表示されていたので、これはこれで良いアイデアではあったのですが「選手とファンが相対する貴重なオフイベント」という観点で見ると「卓上カメラで映した選手の表情」を映し出す方がベストだったのかもしれません。また一部のコアなファンからは「(自分のプレイの参考にするために)選手の手元を見たかった」という意見もありました。 加えて、個人的に気になったのはメインステージの大型スクリーンが少し小さいということでした。メインステージ上でのスクリーンは1台のみであり、会場の箱に対して十分な大きさとはいえず、あくまでオンライン配信向けの画面をそのまま流しているので「現地で観戦するのは少しストレス」ではありました。 オフラインイベント特有の熱気はあるものの、「これであれば次回からはオンライン視聴にしようかな…」と感じたファンもいたことでしょう。
チームブースでは整理券が欲しかった
コミュニティエリアでのチームブースではファンと選手が握手やサイン会、写真撮影などの交流が行われました。これがかなりの大盛況であり、1時間待ちほどの長蛇の列ができているチームもありました。 この近辺でファンに取材をしてみると「どれがどの列なのか全く分からないから並ぶのを躊躇う」「せっかくのイベントなのに大半を並ぶ時間に費やしてしまった」「次回からは整理券を導入して欲しい」との声がありました。 現地取材をしていてもそれは感じることがあり、時間帯によってはチームブース近辺の人だかりが凄まじく、ファンの方々が言っていたように整理券を導入するか、場合によっては「追加料金を支払えば優先的に案内される」という追加オプションを用意するのも手段の1つかもしれません。 また現地では海外のファンの方にも話を伺うことができました。その方々からは「日本のeスポーツの盛り上がりを感じた」というポジティブな感想をいただいた一方「もっと一般のプレイヤーもイベントに参加できると良いと思う。たとえば一般のコスプレイヤーのコンテストをやるとか。日本のファンの熱量をもっと全面的に出せたら、日本のeスポーツ全体の盛り上がりをもっと実感できたと思う」 今や『Apex Legends』に大きなコミュニティが形成されているので、コミック・ブック・コンベンションのような(一般の方が同人作品を出展するなどの)一般ブースがあっても良いかも知れません。
小川翔太