仕事ができない人は「頼まれたことを全部やる」。仕事ができる人はどうする?
「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか? ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。 ● 生産性向上のための思考法 日々「生産性向上」「効率アップ」をうたった多種多様なツールが生まれ、世の中の生産性はどんどん高くなっていきます。 それでも、断言できます。 世の中の仕事には、まだまだ「無駄が多い」のです。 仕事が速い人は常に最短で目的達成する思考を持っています。 自分がすべきTODOが明確になったとしても、さらに、本当に意味のあるTODOかどうかを考え、不要なTODOを削ぎ落とすことに時間をかけます。 さきほどの「資料化に価値はない」というエピソードも同じです。 「そもそもリサーチした情報を資料(PowerPoint)できれいにまとめる必要があるのか?」を私自身が考えておらず、TODOも削ぎ落としていませんでした。 無駄なことに時間を使ってしまい、本来生み出すべき価値が低くなってしまったのです。 不要なTODOを削ぎ落とすために必要なのは 「どうしたらサボりつつ、求められている成果を出せるか?」 と自分に問い続けることです。 ● 不要なTODOを削ぎ落とす具体策 では、具体的に不要なTODOをどう削ぎ落とせばいいでしょうか? 答えは極めてシンプルです。 上司や取引先などの関係者と一緒に、「不要なもの」を決めればいいのです。 さきほどの「資料化」のエピソードでは、「リサーチの時間を多くとるために、きれいに資料をつくらない方がいいのではと思いますが、いかがでしょうか?」と、上司に一声かけることで「資料化する」というTODOが丸ごと消えます。 たった5秒上司に聞くだけで、10時間が浮くのです。 取引先でも同様です。 「紙資料は使わずに、資料投影でよろしいでしょうか?」 「対面ではなくオンラインでよろしいでしょうか?」 など、ほんの少しのコミュニケーションで、印刷時間や、移動時間などを大幅に削減できます。 また、資料の中身を作成するなど、複雑な仕事でも同じです。 資料に必要な目次や内容を、事前に上司と握ることで、無駄に考える時間や、資料作成の時間を削ぎ落とすことができます。 (本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)
西原 亮