【別府競輪(ナイター)FⅠ】「父の墓前にトロフィーを」充実期突入の徳永哲人が優勝へまい進
【記者コラム・造田大の「大勝負」】 <21日・別府競輪・初日> 徳永哲人が約2カ月ぶりの白星を手にした。初日7Rは機敏な立ち回りで3番手を確保すると、大屋健司の激しいけん制を乗り越えて捲り切った。 6月で42歳となるが、前検日時点で競走得点は103.60点と自己ベストペース。「もう少しで1班の点数が取れる」とデビュー以来、初の大台が目前に控えている。体力勝負の競技だけに、加齢とともに弱くなるのが一般的だが、今が充実期なのにはワケがある。 「父の介護と両立していたが、1年ほど前に父が亡くなった。それをキッカケに、もう一度選手として頑張れるように気持ちを入れ直して、練習に取り組んでいる」。徳永にとって父親はかけ替えのない存在だった。「僕を一番、応援してくれた。金銭面でもサポートしてくれた」と涙腺を少し緩ませた。「父の墓前にトロフィーでも飾りたいですね」。まずは今節の優勝トロフィー獲得を懸けて、決勝進出の切符をつかむ。▼2日目準決10Rは徳永のアタマに期待。7―123―1234。 ▼2日目5R(鷲見逸喜) 車番から松本は後ろ攻めが濃厚。鷲見が後方からの攻めを止めながらハコから抜け出す。1―45―2345。