〔NY外為〕円、159円近辺(20日)
【ニューヨーク時事】休場明け20日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を受け、円売り・ドル買いの地合いが強まる中、円相場は1ドル=159円近辺に下落した。日本の通貨当局による為替介入があったとみられる4月29日以来約2カ月ぶりの安値水準を付けた。 午後5時現在は158円90銭~159円00銭と、前営業日同時刻(157円83~93銭)比1円07銭の大幅な円安・ドル高。 ロイター通信によると、ミネアポリス連邦準備銀行のカシュカリ総裁がこの日、「2%のインフレ目標に戻るまでには1年か2年かかる可能性が高い」と発言した。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始時期を巡る不透明感から、長期金利が上昇し、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが進んだ。 一方、長期金利上昇に歯止めがかかった後も円売り・ドル買いが先行した。市場関係者は「米国株の上値が重い中、センチメント(心理)が悪化し、リスク回避のドル買いにつながった」(邦銀)と分析する。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0697~0707ドル(前営業日午後5時は1.0735~0745ドル)、対円では同170円03~13銭(同169円44~54銭)と、59銭の円安・ユーロ高。