《刺身に鍋に唐揚げに》規定の80匹達成者続出の絶好調フグ!千葉県大原港『敷嶋丸』
千葉県・大原沖のフグが連日釣果情報を賑わせている。11月末の竿頭50匹前後から始まり、12月に入ると“定量”と呼ばれる持ち帰り規定数の80匹を数多の人が達成する早上がりを3日連続でマークする大爆釣。この好機に乗り遅れまいと、師走のフグ祭りに湧く大原港『敷嶋丸』へと駆けつけた! 【写真】冷凍エビの餌バリへの付け方
集合は船着場へ午前5時までに!
大原港へは、首都圏中央連絡自動車道・市原鶴舞ICを降りておよそ40分。集合は「船着場へ午前5時まで」とのことだったが、4時には殆どの予約者が駐車場に出揃った。初めての際は船宿HP・アクセスに詳しい説明があるので確認を。 現地に到着したら、『敷嶋丸』の看板を掲げた東屋にある座席ボードから、番号の書かれたキャップを取って釣り座の確保。4時過ぎに灯りが点いたら、軽トラの荷台で乗船名簿の記入と乗船料を支払い、餌の冷凍エビを購入する。乗船して釣り座に道具を運び込んだら、餌を解凍しつつ仕掛けをセット。釣り場が港から近いので、付け餌の下ごしらえ(詳しくは後述)は出船前に済ませて置きたい。かくして出船準備は滞りなく整い「第一敷嶋丸」は5時10分に出船した。
釣り場まで航程10分、1投目からアタリ!
日の出前の暁暗の中、釣り場までは僅か10分程。放射冷却で冷え込む時間帯だけに、走る距離が短いのはありがたい。大原沖の水深8m付近で船長のアナウンスを合図に期待の第1投。最初に竿を曲げたのは右舷胴の間(中央)の市川さん。明確なアタリを合わせ、サイズこそ控えめながらも“本命”のショウサイフグ。 幸先の良いスタートを切ったが、何故かフグたちはご機嫌斜めで後が続かず、左舷で同サイズが1匹と、大オモテ(船首)で竿を出した上乗り役の山本元次郎船長が2匹を取り込んだのみ。前々日までの大爆釣はどこへ行ったのか、船長は細かく移動を繰り返しながらの拾い釣りで、活性の高い群れの捜索が始まった。
辛抱の釣り、当たれば良型!
大原沖から太東沖までの水深8m以浅の砂地や根周り、根の上を捜索しながらの釣り。この釣りではサイズアップして中~大サイズの個体が上がり始め、派手さこそないもの、魚桶は着実に充たされて行った。 青みがかって見える背中に白い水玉模様のショウサイフグをメインに、これと良く似たコモンフグは背中が褐色で腹側の尻ビレが黄色い。また、岩場で釣れる全身に突起があり、ヒレの色が濃いヒガンフグ(通称:アカメ)と、3種のフグが上がっていた。さらに、昨今では判断の難しいハイブリッド種も居るようで、フグの選別や処理には言うまでも無く免許が不可欠であることを痛感する。地方によって呼称もまちまちで、それぞれ有毒部位も異なるので、素人調理は厳禁と今一度強調しておきたい。