日本海側で積雪急増 明日にかけて「表層なだれ」に注意 なだれの前兆現象とは?
なだれの前兆は
なだれは時に、人命を奪いかねない危険な現象です。なだれには前兆となる現象があります。新潟県土木部砂防課によると、次のような現象が現れたときに、なだれの危険があります。 「雪庇」 山の尾根からの雪のはり出し。はり出した部分が雪のかたまりとなって斜面に落ちることによって、なだれにつながる危険があります。 「スノーボール」 斜面をコロコロ落ちてくるボールのような雪のかたまり。雪庇などの一部が落ちてきたもので、なだれにつながる危険があります。たくさんあるときは特に注意が必要です。 「クラック」 斜面にひっかきキズが付いたような雪の裂け目。積もっていた雪が緩み、少しずつ動き出そうとしている状態。その動きが大きくなると全層なだれが起こる危険があります。 「雪しわ」 ふやけた指先のような、しわ状の雪の模様。積もっていた雪が緩み、少しずつ動き出そうとしている状態。積雪が少なくても起こり、全層なだれが起こる危険があります。 そのほか、なだれ予防柵から雪がはり出していたり、斜面にもとの地形が分からないほど平らに雪が積もっていたりする場合にも、なだれの危険があります。 こうした現象が見られたときは大変危険ですので、絶対に近づかないようにしてください。
日本気象協会 本社 日直主任