12人産んだ助産師HISAKOさんの「子どもの自己肯定感を上げる」3つの声がけ
「行きたくない」子どもの気持ちに寄り添う
【登園しぶり】 ×なんで?と詰問し、なんとか行けるように仕向ける ○「そっか、行きたくないんだね」とまずは気持ちを受け止める 毎日、登園するのを嫌がる子がいます。でも、大人にも、「あ~今日は仕事行きたくない」 「ごはんつくるのしんど~」という日がありますよね。 動き出すまではつらいけど、いったんスイッチが入ればからだは動く、みたいな。子どもも同じです。 スムーズに登園してほしいママは、 つい 「○○先生も待ってるよ!」 と丸め込もうとしたり、「ママを困らせないで!」と感情的になってしまったり。「なんで行きたくないの?」と詰問口調になってしまうこともあるでしょう。 でも、「スムーズに行ってほしい」 というのはあくまでママ側の論理です。大切なのは、「行きたくない」という子どもの気持ちに寄り添うこと。 「そっか、行きたくないんやな」 と話を聞くうちに行きたくない理由をポツポツと話し始めることもあります。そうしたら、「先生に挨拶するの、キンチョーするんやな」「あの子がちょっとニガテなんやな」と、子どもの気持ちの要点をまとめてあげましょう。 このやりとりの中で、ママと子どもの間に確かな信頼関係が芽生え、「よし、行ってみるか」 と一歩を踏み出す力につながります。 どうしても嫌がるようなら、 休ませるのもアリだと個人的には思います。長い人生、保育園・幼稚園の休みグセぐらいなんの影響もありません。 休ませるのが難しい場合は、とりあえず送って、園の先生にパッと預けてあとはバトンタッチ。ママの姿が見えなくなれば、子どもの気持ちは切り替わります。先生とのコミュニケーションを密にして、子どもを見守りましょう。尊重すべきは登園する子ども自身の意思。「行きたくない」という気持ちに耳を傾けましょう。
とにかく、「愛してる」「大好き」と伝える
【自己肯定感】 ×子どもの自己肯定感をあげるために、ポジティブな言い回しをする ○「愛してる」「好き」をたくさん伝える ここ数年、「自己肯定感」という言葉が子育てのキーワードになっています。自己肯定感とは、「自分はありのままでいい」「生きているだけで価値がある」と思える感覚のこと。 「あなたの育て方次第で子どもの自己肯定感が決まる」なんて言われると親としては責任重大、なんだかしんどいですよね。 しかし、長年ママ業をやってきた私は、子どもの自己肯定感を上げるたった2つのポイントに気づきました。それは、「愛情表現」と「スキンシップ」です。とにかく、子どもにたくさん「愛してる」「大好き」と伝え、たくさんハグしてあげましょう。 こうして、自分という存在を認めてもらえる環境に身を置いて育つと、大きくなって失敗したときにも、子どもは 「自分が悪い」とは考えません。自分を否定するのではなく、あくまで「自分の行動の何がいけなかったんだろう?」という思考になり、前向きに次の一歩が踏み出せる子になります。 愛情表現を受ける機会が少なく、「~してはいけない」「~しなさい」と減点法で採点される環境に置かれると、自己肯定感はうまく育ちません。 実際、私は上5人にこのやり方をしてしまい、見事に失敗してしまいました。 この反省を踏まえてやり方を変えた下の子らは、驚くほど自己肯定感が高いです。 そして、子どもの自己肯定感を育みたいのなら、ママ自身、子育てでうまくできないことがあっても、自分の存在を否定しないこと。子どもから、パパから、たくさんハグしてもらって、ママの自己肯定感も高めていきましょうね。
結局一番大切なのはママの笑顔
「がんばらんでええ、テキトーでええ。」それが、肩に力が入りまくっていた著者HISAKOさんが20年かかってたどり着いた、育児のいちばんのコツだといいます。 子ども思いの、真面目で一生懸命なママこそ、がんばらないでいい。もっと肩の力抜いて楽しんで。楽しんだぶん、ママに余裕が生まれて笑顔になれば、それこそが子どものためになります。たくさんのママとパパが、笑顔あふれる育児ができるよう応援しています。
助産師HISAKO(Youtuber)