トライアウトでアピールに成功した人と失敗した人は誰だ?!…元ヤクルト編成部長のノムさん“右腕”がNPB復帰の可能性のある4人の名前をリストアップ
3人目は、ソフトバンクに二刀流の小林珠維(23)。トライアウトの1番目で緊張するマウンドに上がり、菊田から147キロのストレートで三振を奪うと、西武の高木渉(24)も147キロのストレートで連続三振。打者としては4打席立ち、1安打だったが、巨人の川嵜陽仁(21)からライトを襲う強烈なライナーを放ち、オイシックスの陽岱鋼(37)が処理に戸惑ったこともあり、二塁打にした。 「素材としては面白い。投手としてはストレートで押し込めていたし、打者としてはブランクがあったそうだが、参加選手の中ではスイングの鋭さが一番目立っていた。声がかかったとしても育成契約だろうとは思うが、まだ23歳。日ハムや3軍のある巨人あたりが彼の可能性に目をつけても不思議ではない」 松井氏は、そう評価した。 小林は、東海大付札幌高から2019年のドラフト4位で入団し、最初は内野手としてスタート。2軍で結果が出せず、2022年オフに戦力外通告を受けて育成で再出発して二刀流に挑戦し、2023年は3、4軍戦で投手として36試合で1勝3敗2セーブ、防御率3.31、打者としては91試合で打率.260、6本塁打、11盗塁、27打点の成績だったが今季は投手に専念して結果を残せず2度目の戦力外となった。 最後の4人目は、広島の右腕の内間拓馬(25)だ。楽天から現役ドラフトで広島に移籍して2軍で29試合、1勝2敗、防御率4.00だったが、2023年の現役ドラフト組でただ一人だけ1軍の出場機会がなかった。この日は、菊田に初球の147キロのストレートをレフト前に運ばれ、続く高木にはフルカウントから四球を与えてしまったが、チェンジアップやフォークなどの多彩な変化球も披露した。 「しっかりと腕が振れているので、チェンジアップなどの抜き球に打者が反応してしまっていた。彼も中継ぎのイメージだが、ブルペンの層を厚くしたいチームでは需要があるのではないか」 また松井氏は、「アピールをしたとまでは言えなかったが、チーム事情によっては、バックアップの強化という狙いで取るところが出てきてもおかしくない」と、評価したのが、ヤクルトの捕手、西田明央(32)と中日の左の外野手、三好大倫(27)の2人だ。 西田は今季24試合の出場に留まり、打率.136と結果を出せなかったが、第3の捕手としてカウントされた。 中日の三好は、岡林勇希が怪我で出遅れたこともあり、開幕スタメンをゲットしたが、37試合、打率.220、0本塁打、4打点の成績で終わっている。
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