オプラ・ウィンフリー

自力で億万長者になった米人気司会者オプラ・ウィンフリーが、起業家で作家のジェイミー・カーン・リマによるポッドキャスト『The Jamie Kern Lima Show』のインタビューで、自身と体重との複雑な関係性について赤裸々に話した。 【写真】2017年の激太りからダイエット成功！　マライア・キャリーのスタイルアルバム 彼女はかつて、トーク番組番組『The Tonight Show』で、有名コメディアンで司会者の故ジョーン・リバースに体形を批判された経験を振り返った。 1985年、ウィンフリーはリバースと朝のトーク番組『A.M. Chicago』に出演。ズバズバものを言うことで有名だったリバースは話の途中で、突然話題を変えた。その時をオプラは、次のように回想した。 「ジョーン・リバースが私の方を見て、『ねぇ、なんであなたはそんなに太っているの？』と言いました。全国ネットのTVで。私はどうすればいいのかわからなかった。だから、『ポテトチップスが大好きだからよ、ジョーン』と答えました」 リバースはさらに続けた。「あなたが15ポンド（約7kg）痩せたら、もう1回この番組に出てもいいわよ。15ポンド痩せるべき」と迫ったという。ウィンフリーはそれを受け入れ、「15ポンド落とす」ことで2人は合意した。「もちろん、15ポンドなんて落とさなかったわ。食べ歩いてさらに10ポンド増えた」とウィンフリー。

2024年3月、第55回NAACP賞のステージでスピーチするオプラ・ウィンフリー

ウィンフリーは体重にまつわる別の経験についても振り返り、中にはやる気になったものもあると認めた。1988年に自身のトーク番組『The Oprah Winfrey Show』で、水やジュースなど液体しか口にしないダイエットや、ダイエットシェイク「OptiFast」の生活に挑戦するなど、さまざまな減量法にチャレンジ。そしてそれをコンテンツとして取り上げてきた。ある時は、自分がどれだけ体重が減ったかを可視化するために、ワゴンいっぱいに脂肪を乗せて、ステージへ上ったことも。 液体しか口にしないという過酷なダイエットについては、「5ヶ月間、固形物をひとくちも食べなかった」とウィンフリー。しかし、その後はもちろんリバウンド。「3日後には、5ポンド（約2.3kg）増え、1週間後には10ポンド増えた。番組をやった時点では145ポンド（約66kg）だったのが、1週間半から2週間で157ポンド（約71kg）になったと思う。また恥ずかしい思いが始まった」 しかし、最近になってようやく、ダイエットの受け止め方やそれをめぐる議論を変えることを決意。5月に、これまで40年間、自分が「ダイエットカルチャーに貢献する主要人物」であったことを公に謝罪し、体重の「維持管理」のために減量薬を服用していたことを明かした。しかし、今では心機一転。 「もうやめた。私は自分が批判されてきたから、人にも厳しかった。私以上に体重のことを公然と批判されてきた人はいないし、私は他の人の恥ずかしさをも背負い耐えてきた」 ウィンフリーは『People』のインタビューでも、同様に明確な一線を引き、「私は厳しい体形批判はキッパリやめた。他人からの批判も受け入れないし、特に自分自身に厳しくすることもしない」と述べている。