「大阪駅前ビル」のチケット店長逮捕 盗品の新幹線券を買い取り容疑
東海道新幹線のチケットを盗品と知りながら買い取ったとして、大阪府警は12日、大阪市北区のチケット店「チケットジャパン大阪駅前第3ビル店」店長の風呂美弘(よしひろ)容疑者(61)=兵庫県西宮市=を、盗品等有償譲り受けと組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認め、「(売られた)枚数が多く、おかしいと思っていた」と述べているという。 捜査3課によると、逮捕容疑は4月11日、同店に持ち込まれた東海道新幹線のチケット263枚(販売価格計約362万円)が盗品であると知りながら、計約227万円で買い取り、犯罪収益を受け取ったというもの。 持ち込まれたチケットは、他人名義のクレジットカード情報を悪用して予約されてJRの駅で不正に発券されたもので、これらに関与したとして中国籍の宮良楠(ゴンリャンナン)被告(30)ら男4人が窃盗罪で起訴されているという。 府警は同店の帳簿などから、風呂容疑者が2023年2月~今年4月に約150回、被告側から新大阪―東京間などのチケット約2万4千枚を計約1億8千万円で買い取ったとみて調べている。買い取り時に身分確認はしていなかったという。 現場の店舗は、大阪駅前第3ビル地下1階の飲食店や商店が並ぶ一角にある。会社のホームページによると、「チケットジャパン」は隣接する大阪駅前第2ビル、第4ビルを含め計8店舗ある。(田添聖史、宮坂知樹)
朝日新聞社