50代からのヘッドスピードアップ! 柔軟性・筋力が衰えてもできる、飛ばしの腕や体の使い方を実際に試してみた
アームローテーションが身に付く「背面打ちドリル」
そしてこの記事で一番気になったのが「背面打ちドリル」。このドリルでかなり飛距離を伸ばした方がいるそうなので、やってみました。まず目標方向に完全に背を向けて立ちます。あとは普通に打つだけ。
この打ち方で真っすぐ打つには、アームローテーションを上手く使わなければなりません。アームローテーションが使えるようになり、ボールをつかまえられるようになると、ヘッドが加速するし、ランの出るドローボールが打てるようになるんですね。このドリルで注意することは、意識して横ぶりをして、インパクトで右足体重にならないように左足でパワーを受けるようにすること。
このドリルもやってみましたが、最初はなかなか上手くミートできないし、ボールが真っすぐ目標方向に飛びません。やはり普段からフェースローテーションが上手くできていないということなんでしょうね。体重も少し右足に残りがちになってしまいます。フェースローテーションを意識するようにして振ってみると、確かにヘッドが少し走るような気がします。ヘッドに引っ張られるようなイメージで左足に乗り、パワーを左足で受け止めるようにすると、打球が少し強くなります。慣れてくるとだんだん上手く打てるようになり、低めのドローが打てるようになってきました。飛距離はキャリーで180ヤードくらいかな。このドリルは今まで上手くボールがつかまえられなかった人にはとてもいいですね。ヘッドがはしるという感覚もよくわかります。 背面打ちドリルをやった後に、そのイメージを持ったままボールを打ってみると、今までのスウィングとかなり振り抜きが変わりました。ヘッドがはしって、しっかりとボールにパワーが乗る感じがします。もちろん最初にやった4つのポイントも意識して振っています。計測してみると、ヘッドスピードは確実に上がっているし、上手くミートできたときはボール初速も上がっています。もちろんこれは一時的なものなのでしょうが、このドリルを続けることで確実にヘッドスピードが上がると思います。これはかなりいいドリルだと思いました。ベテランゴルファーだけでなく、飛距離不足に悩んでいる人にはかなり効果がありそう。ヘッドスピードを上げたい人は背面打ちドリルと、体を回転させて打つ4つのポイントをぜひ試してみてください。
野村タケオ