【速報】裏金問題で離党の世耕氏 教職員が近畿大学理事長『辞任』求める5万筆の署名も…受け取り拒否
近畿大学の教職員が20日に大阪市内で会見を開き、裏金問題で自民党を離党した世耕弘成氏について、大学の理事長の辞任を求める署名が約5万筆集まったと発表しました。教職員らは大学側に署名の提出を試みましたが、大学側が受け取りを拒否しているということです。 自民党の前参院幹事長だった世耕氏は4月、自民党の派閥の政治資金パーティー問題をめぐり、2022年までの5年間で1542万円の収支報告書への不記載があったとして、自民党から離党勧告の処分を受け、離党しました。
近畿大学は、世耕氏の祖父で衆議院議員だった弘一氏が、1949年に大阪理工科大学と大阪専門学校を合併して近畿大学を設立。弘成氏も内閣官房副長官だった時期を除き、理事長を務めています。 裏金問題が発覚して自民党からの離党を表明した直後の4月6日、近畿大学の入学式に理事長として登壇した世耕氏は、「変化の激しい社会における自分の立ち位置をしっかり把握してもらって、立派な社会人として近畿大学を巣立っていただきたい」と祝辞を述べていました。
これに対し、20日に会見を開いた近畿大学の藤巻和宏教授は、「政治活動での資金管理に問題があったことで、学校法人の資金管理にも不安が残る」などとして、先月末までにオンライン署名で5万3851筆を集め、理事長の辞任を求めました。 教授らによりますと、大学側は署名の受け取りを拒否しているということで、引き続き署名の受け取りと理事長の辞任を求めていくとしています。 一方、近畿大学広報室は「コメントは差し控える」としています。
