ルーニーならもっとゴールを量産できた? ファーディナンドが抱いていた不満「彼にシーズン40ゴールを決めてほしかった」
もっとゴールに集中してほしかったと振り返る
かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元イングランド代表FWウェイン・ルーニーは、何でもできる天才肌な選手だった。 デビュー当初はヤンチャなストライカーといった印象だったが、マンUではウイングから中盤まで年齢を重ねるとともに様々な役割をこなしている。それができるだけの才能がルーニーにはあったのだ。 ただ、チームメイトだった元イングランド代表DFリオ・ファーディナンドは物足りなさを感じていたという。ファーディナンドは点取り屋としてシーズンに30、40ゴールほど奪う選手になってほしかったそうで、もっとゴールにこだわってほしいとの思いから何度かルーニーと衝突したことがあると現役時代を振り返っている。 「ウェインとは最悪のチームメイトだったかもしれないね。おそらく2、3試合に一度は口論があった。私は彼にもっと多くを求めていたから、互いに言い合ったりもした」 「ウェインは、ポール・スコールズのように30ヤードか40ヤードのパスを出すプレイをしたいと思っていた。そして彼はそれができたし、彼はとても上手だった。しかし私は彼にシーズン30、40ゴールを決めてほしかった、なぜなら彼はそれができるからだ。 彼が30ゴール以上を決めたシーズンもあったけど、そのぶん高い位置でプレイしなければならなかったから、試合に関与して主導権を握れない点に満足していなかったようだ。私にはその感覚が理解できなかった。それがトップストライカーというものだから、そうなってほしかった。なぜなら、彼がそうなれると知っていたからね。それでよく口論になったんだ。私が彼にもっとシュートを打てと言うと、彼も言い返す。それらは良い口論だったけどね」(英『The Sun』より)。 ルーニーは2009-10シーズンにプレミアで26ゴール、シーズン全体では34ゴールを記録。2011-12シーズンにはキャリアハイとなるプレミア27ゴールを奪い、シーズン全体では34ゴールを奪っている。おそらくは、これくらいの数字を継続的に残せたはずだ。 何でもこなせるルーニーならではの議論だが、ルーニーがチャンスメイカーに回ったことで成功を収めたシーズンも少なくない。どの役割でプレイするルーニーがベストバージョンなのかは、人によって意見が分かれるか。
構成/ザ・ワールド編集部