「ドジャースにソトは要らない」と地元紙コラムニストが主張。「地道にやり抜く」文化を維持すべし
ロサンゼルスタイムズ紙のビル・プラシキ記者が「フアン・ソトは要らない」とコラムで訴えている。 ソトが悪い選手だと言うわけではない。野球界で最高の若手選手の一人であり、ワールドシリーズではドジャース相手に1.084のOPSを記録した。しかし彼を獲得するには年俸は5000万ドル(約78億円)近くにのぼり、後払いも受け入れないだろう。 ソトがクラブハウスで問題を起こしたことは一度もないが、その派手なオーラはドジャースの「地道にやり抜く」文化に簡単に溶け込むものではない。 大谷はプロ中のプロであり、ベッツは無私の精神で知られ、フリーマンは根性で知られている。リーダーはコツコツと努力し続けるこの3人で良い。ドジャースはワールドシリーズチャンピオンのチームを維持することを考え、結束をさらに固めていくべきだ。 現在、6人のFA選手がいるが、そのうち4人と再契約すべし。テオスカー・ヘルナンデスは32歳で、昨年の33本塁打、99打点という成績から後退する可能性が高い。しかし、大谷を除けば、他のドジャース選手でこれほどシーズンを通して安定した成績を残した選手はいない。公式戦でもポストシーズンでもチームが力を必要とした時、そこにいた。 ウォーカー・ビューラーはトミー・ジョン手術を2回受けており、公式戦では1勝6敗、防御率5.38という結果だった。しかし、10月になるとこれほど打ち崩しにくい投手はいなかった。ドジャースはプレッシャーの中で力を発揮できる選手を重視している。ビューラーはまさにそのような選手としてキャリアを築いてきた。 キケ・ヘルナンデスは公式戦でOPS.654と低迷しても、ポストシーズンで2本塁打、8打点。ポストシーズン通算86試合でOPS.874を記録している。「セニョール・オクトーバー」と呼ばれている。 ブレイク・トレイネンはケガに苦しみ、来年10月には37歳になるが、公式戦で50試合に登板し、防御率1.93を記録した。そしてワールドシリーズ第5戦では2回1/3を投げてヤンキース打線を封じ込めた。難しい場面だったが、チャンピオンの働きを見せた。 ドジャースはチャンピオンを残すべきだ。さらにもう一人、再契約に値する人物がいる。来季、契約最終年を迎えるデーブ・ロバーツ監督だ。10月は、ブルペンゲームやケガなど、複雑な状況を見事に切り抜けた。ドジャースが彼と新たな契約を早めに結べば、新加入を検討しているFA選手たちにも良い影響を与える。 ソトは要らない。チャンピオンチームを維持することが大事だと主張する。