わずかな白煙が30分後に黒煙→炎に 「これまでに経験したことのない火災」はなぜ起きたのか 飲食店街火災から1か月
RKB毎日放送
福岡県北九州市の繁華街で飲食店など8店舗が焼けた火災から20日で1か月がたちました。 【写真で見る】消防も「理由がはっきり分からない」と話す飲食店街の火災 当時現場にかけつけたベテランの消防士は、「これまでに経験したことのない燃え方だった」と話します。 いったい何が起きていたのでしょうか。 ■今もがれきの山 撤去作業つづく RKB 若松康志記者 「北九州市小倉北区の現場です。火災が発生してからちょうどきょうで1か月が経ちました。以前は飲食店が並んでいましたが、がれきの山となっています」 4月20日の火災で焼けた建物は取り壊され建設機械を使っての撤去作業が続いています。 小倉北区の中心部ではおととし旦過市場で2回、今年1月には鳥町食道街で火災があり古くから親しまれてきた店舗が被災しています。 北九州市民「もうこれで終わりにしてもらいたい、4回目か。防火の注意をするしかないですよね」 北九州市民「一番は安心できる街づくりというのが心の中にありますよね、やっぱり火事は起きてほしくないし」 被災した店舗が所属していた商店街協同組合の理事長、梯輝元さんは、新たな建物が建って早く営業を再開できることを願ってます。 魚町サンロード商店街協同組合 梯輝元 理事長 「4月20日に火事があって、1か月ですけど、建物の解体、がれきの撤去自体は順調に進んでいるので、このまま早く建物が建って営業を再開してほしいと思っています。火事になった後なので、木造で立てるわけにはいかないと思うので、鉄筋鉄骨の建物をお願いしたいと思っています」 ■消火阻んだ「トタン板の屋根と壁」 4月20日の火災は飲食店など8店舗、延べ約350平方メートルを焼き鎮火まで約32時間もかかりました。 小倉北消防署 梶原勝幸 副大隊長 「鎮火まで時間がかかった要因と考えているのは、屋根と壁がトタン板で、放水しても水がなかなか燃えているものに届きにくかったこと。壁の崩落危険がありましたので、なかなか屋内に侵入して消火活動が出来なかったことがあります」