松乃家扇鶴さん死去 81歳 パーキンソン病で長期療養
音曲師の松乃家扇鶴さんが20日、パーキンソン病のため埼玉県内の病院で死去した。81歳だった。所属する落語芸術協会が発表した。 同協会は報道各社にファクスで「令和6年6月20日(木)13時29分、当協会所属の音曲師・松乃家扇鶴(本名:平野英治 ひらのえいじ)がパーキンソン病のため、埼玉県内の病院にて逝去しました」と発表。「令和2年(2020年)正月二之席、浅草演芸ホールが最後の寄席出演となりその後は長期にわたり療養中でした」と明かした。 扇鶴さんは長唄、端唄(名取師範)を経て、1970年に千家松人形師に師事。91年に色物として落語芸術協会の高座に上がり始めた。95年に協会準会員となり、その後正会員に。2002年に松乃家扇鶴を名乗り、独特の雰囲気と美声で人気を博した。