楽天、一回いきなり5点でG倒 借金完済!初の交流王へセ界から貯金8ワシづかみ
(日本生命セ・パ交流戦、楽天5-4巨人、2回戦、楽天2勝、12日、楽天モバ)梅雨入り前の杜の都で、最大9に膨れ上がった借金を完済した。交流戦首位の楽天が、4月2日以来の勝率5割復帰。試合後、今江監督は声を震わせた。 【写真】楽天・今江監督、中継ぎ陣に〝初カミナリ〟「メッセージを全く感じなかった」 「想像していなかった。本当に先を見据えて戦えるようなチームではない。目の前の試合を一試合ずつ戦っていく中で、気がついたら5割に戻せた」 前夜11日のサヨナラ勝ちの勢いに乗り、一回に打者10人の猛攻で一挙5得点。試合前のミーティングで「初球から打て」の指令が下され、実行。辰己の先制適時三塁打、鈴木大の右前適時打、フランコの3ランが飛び出した。 指揮官は「相手投手がいい投手だったので、追い込まれると厳しくなる。初球から積極的に打とうということで、しっかり攻めてくれた。全ては初回の攻撃がきいた」と勝因を語った。 投げては先発・内が6回4安打2失点(自責点1)、4奪三振で試合を作った。2番手・酒居、3番手・宋家豪が、ともに1回無失点。九回は則本が1点差に詰め寄られたが、締めくくった。 くしくも、少年時代に大好きだった巨人相手に躍進。40歳の今江監督は「母親に、週刊ジャンプよりも、月刊ジャイアンツを買ってほしいと頼んだし、通販で巨人グッズも買っていた。巨人の全選手が好きだったが、同じ立場になって、負けるわけにはいかない」と明かした。 交流戦2位・ソフトバンクが敗れたため、ゲーム差が2に広がった。「優勝は見えていない。意識をして戦って勝てるようなチームではない」と今江監督。残り4試合-。交流戦初Vに向けて、追い風が吹いてきた。(広岡浩二)