「光取り戻そう」復興へ手携え、努力重ね 震災13年、山田の中心部
春の港町に、はらはらと舞う雪。8日の山田町中心部。夕暮れ時、一つ、また一つと明かりがともる。 13年前。一帯は大津波にのみ込まれ、あらゆるものが一瞬にして破壊され、夜が来るたび不気味なほどの闇に覆われた。「光を取り戻そう」。人々は手を携え、血のにじむ努力を重ねた。 そして今、家々や商店が立ち並び、車が行き交う。8月に新山田小が開校すれば町の復興事業はほぼ完了。また巡ってくる11日。一人一人が大切な面影を思い、愛する古里の発展を願って手を合わせる。