兵庫小4刺傷「防カメや人通りのない場所狙った」 勝田容疑者、凶器は捨てたと説明
兵庫県たつの市で平成18年、学習塾から帰る途中の小学4年の女児を刃物で刺し重傷を負わせたとして、殺人未遂容疑で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)が、兵庫県警の調べに「防犯カメラや人通りのない場所を選んだ」という趣旨の説明をしていたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。また、凶器は「捨てた」と話していたことも判明。県警は計画的な犯行とみて詳しい動機や経緯を調べる。 【ひと目でわかる】女児連続襲撃か 容疑者をめぐる事件の経過 現場付近では事件の数分前、塾を出た別の女児が抱きつかれる被害に遭っていた。勝田容疑者はこの女児に抱きついたことを認めている。女児2人とは面識がなかったとみられる。 捜査関係者によると、勝田容疑者は事件前、数日間をかけて現場周辺を入念に下見していた疑いがあるほか、防犯カメラが設置されておらず、人通りの少ない場所を選んだなどと説明。塾から子供たちが帰宅する時間帯に女児を物色していた可能性があるという。 ただ、事件が起きた時間帯に周辺の防犯カメラには、勝田容疑者とみられる人物が、リュックを背負って足早に立ち去る姿が写っていた。 一方、別の事件で服役中に県警から受けた任意聴取では、19年に加古川市で発生した女児殺人事件への関与も示唆。県警は女児を狙った連続襲撃事件の可能性も視野に慎重に捜査を進める。