南房総市は、市内で産出される農林水産物の利用促進を図るため、商品開発や売買契約により農産物を栽培する人らを支援する「農林水産物利用促進事業補助金」制度を今年度も行っている。「商品開発」と「生産確立（契約栽培）」の2分野で、20万円を上限に補助する。申請を受け付けている。 市内農林水産物を活用した事業展開に意欲のある個人、団体を支援する補助事業として、平成28年度に開始した制度。農商工連携や6次産業化を推進することも狙い。 商品開発は、市内産の農林水産物を原料に、農林漁業者と加工や販売を行う事業者が、連携して商品開発する事業を支援する。対象は、市民や代表者の住所が市内にある団体、所在地が市内にある法人で、南房総産ビジネス倶楽部の会員であることが条件。 補助の対象は、商品の試作やパッケージデザインの開発・作成、成分分析、市場調査に係る経費で、事業費20万円以上につき定額20万円を補助する。 一方の生産確立（契約栽培）は、農家と販売業者が1年以上の契約を結び、10アール以上の作付けを行う（すでに栽培を行っている場合は、栽培面積が10アール以上増加する）場合の経費を支援する。補助額は既存や新規、栽培方法によって異なり、最大で20万円を補助する。 申請や制度の詳しい問い合わせは、南房総市地域資源再生課（0470―33―1073）へ。