春夏連覇へ決意新た 健大高崎に市文化スポーツ特別賞 優勝旗ペナントも贈呈 /群馬
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)で県勢として初優勝を果たした健大高崎に26日、高崎市文化スポーツ特別賞と優勝旗につける校名入りのペナントが贈られた。出席した選手たちは夏の全国選手権大会への出場と甲子園春夏連覇に向けて気持ちを新たにしていた。【日向梓、上鵜瀬浄】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 市文化スポーツ特別賞は2013年、上武大硬式野球部が第62回全日本大学野球選手権で初の日本一に輝いたことを契機に創設され、贈呈は健大高崎が2例目。富岡賢治市長が同校を訪れ、賞状と記念の盾を手渡した。 富岡市長は「能登半島地震など大変なニュースが続く中、明るい話題を提供し、市民に感動を与えてくれた。夏にもう一度この賞を出したいので、頑張って」などと改めて活躍をたたえ、選手たちを激励した。 センバツ決勝で同点に追いつく2点適時二塁打を放った森山竜之輔内野手(3年)は「とてもうれしい。夏によい報告ができるように頑張ります」と笑顔。準決勝、決勝と2試合続けて勝ち越し打の高山裕次郎内野手(同)も「甲子園春夏連覇したい。応援よろしくお願いします」と応じていた。 青柳博文監督は「この賞に恥じないよう高校生らしいさわやかなチームを作ります」とあいさつ。さらに夏に向けて「まずは甲子園出場を目指す。周囲のチームも成長しているので、負けないように一回り大きなチームにしたい」と話した。 優勝旗につける校名入りのペナントの贈呈も同日、同校で行われた。ペナントは長さ約1メートル、幅10センチで、濃紺の布地に白文字で「第九十六回(令和六年度)優勝」の文字と校名が記されている。紫紺の旗には歴代優勝校のペナントが重ねて付けられており、主将としてチームをけん引する箱山遥人捕手(3年)や、青柳監督らの手で真新しい1枚が結びつけられた。 箱山捕手は「改めて優勝旗の重さを、腕にも気持ちにも実感した。歴代の強豪のペナントに自校の名前が加わったことをうれしく思う」と喜んだ。