もちもち3色 春をまぶして 桃の節句にいがまんじゅう 愛知・岡崎
きょうは桃の節句。愛知県岡崎市で2日、三河地方で食べられているひな菓子「いがまんじゅう」作りが佳境を迎えていた。あん入りの米粉まんじゅうをピンクや黄、緑に着色したもち米で飾ったもの。魔よけや豊作の願いが込められている。 同市で創業92年の和菓子店「和泉屋」では、国産の材料にこだわった、いがまんじゅうを作る。もち米は熊本産の「ヒヨクモチ」、あんこは北海道産の小豆で、まんじゅうは愛知や福井産の米粉を使う。 同店の奈倉通世さん(71)は「国産の良い材料で値打ちを出している。米粉の生地作りに手間暇をかけています」と話す。 同市の主婦、吉見由里子さん(46)は「小学校の給食で出ていた。店頭で見かけたら食べたくなりました」と、笑顔で行列に並んでいた。(鴻田寛之)
日本農業新聞