9月FOMCで「利下げ開始」の可能性大 米利下げ後の「日本株」「米国株」の動きを検証【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
ポイントは米利下げ後の米景気動向、半年以内にリセッションなら日米とも株安、回避なら株高へ
ただ、米利下げ後の日米株価動向を判断するには、過去6回の利下げ局面の状況を、もう少し詳しくみていく必要があると思われます。そこで、各局面について、利下げに踏み切った理由と、最初の利下げから半年以内の米景気後退(リセッション)入りの有無を確認します。結果は図表2の通りで、利下げの理由は様々ですが、利下げ開始後、半年以内にリセッション入りなら株安、リセッション回避なら株高、という傾向が読み取れます。 FRBは次回9月のFOMCで、利下げを開始する可能性が高いとみていますが、過去の事例を踏まえると、米国株と日本株の方向性を決める重要な要素は、「利下げ」そのものではなく、「利下げ後の景気動向」と考えられます。つまり、今回も、利下げ開始後、半年以内にリセッション入りならダウ平均、日経平均ともに下落、リセッションを回避し、景気が軟着陸(ソフトランディング)に向かうなら、ともに上昇という展開が予想されます。 (2024年8月28日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『9月FOMCで「利下げ開始」の可能性大 米利下げ後の「日本株」「米国株」の動きを検証【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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