【Mリーグ総括】8位・雷電 萩原聖人「ファンの期待に応えられないままでは悔いが残る」
麻雀のプロリーグ「Mリーグ」の2023―24シーズンは、パイレーツの2度目の優勝で幕を閉じた。17日の閉幕式後に9チーム36選手がインタビューに応じ、今期の戦いを総括した。(カッコ内は今期のレギュラーシーズン成績) ■8位・TEAM雷電 ▽黒沢咲(22戦3勝=個人33位)「序盤からなかなかトップが取れなくて、どこかで大きいトップが来るだろうと思っているうちにあっという間にシーズンが終わってしまって…。今までの6年間で私にとっては一番キツい1年でした。結果が出ないなかで、今までどういう風に打っていたんだろうとか、このままじゃいけないとか、いろんなことを考えてしまって、悪循環になってしまったなと思っています」 ▽萩原聖人(25戦5勝=個人23位)「ダメでしたね。負けたらダメです。昨期ファイナルに行って、今期こそという機運が序盤は高まっていたんですけど、麻雀というゲームの現実だったりとか、いろんなことを感じていました。後半はみんな苦しい状況になってしまった。原因がわかれば苦労はしないんですけど、なかなかわかるもんでもない。その中で、僕も僕なりに自分の麻雀とか、Mリーグでどう存在していくべきなのかとか、考えていました。ありがたいことに、こんなに勝てなくても求めてくれるファンがいる。その期待に応えられないまま終わるのは、自分の人生として悔しいものが残る。残された時間の中で、まだしっかり麻雀に向き合いたいという気持ちにはなりました。来期のMリーグで一番盛り上がるのは、ウチが優勝すること。それ以外ない。それこそカーネルサンダースが道頓堀に落ちるような盛り上がりがあるんじゃないかな。それくらい、我々を応援してくれるユニバース(ファン)はたまっているはずなんです。僕らがためこませてしまっているんですが(笑い)」 ▽瀬戸熊直樹(24戦6勝=個人16位)「自分としてはよかった半荘も、よくなかった半荘も混在するシーズンだった。後悔が残るのは、トップをとった次の半荘でラスを引かなければスコアが伸ばせたのに、無理をしてラスを引いた半荘が多かったこと。前半でスコアが伸び悩み、3万点台のトップが多かった。トップ態勢に入った時に若干引き気味に、堅くトップを取りに行くことがあった。自分のスタイルを信じて、大振りして5万点、6万点のトップを狙えた半荘もあったんじゃないかと思います。もともと素点が持ち味の麻雀。大きなトップと小さなラスをミックスして、自分が求められるスコアを出せるシーズンにしなければいけなかった」 ▽本田朋広(25戦3勝=個人29位)「自分の調子がよかった昨期(28戦13勝)は、その前年の失敗を修正して(成績が)良くなったんですが、その修正を今期はし過ぎてしまったというか、調子に乗りすぎたというか。修正したはずなんだけど、良くない方向にいったかなというのが自分の感想です。(勝負の場面で)積極的に参加しようというのがまわりの選手へのリスペクトというか、調子に乗りすぎたなと言うのが自分の中ではありました」
報知新聞社