夏の高校野球福島大会 決勝戦の見どころ 聖光学院 投手陣の出来が鍵 学法石川 雪辱を果たせるか
3年連続19度目の優勝を目指す聖光学院と、25年ぶり10度目の栄冠を狙う学法石川が28日、甲子園出場を懸けて激突する。両校による決勝は2年連続。双方の戦力を分析する。 ■聖光学院 34得点と打線が好調で打ち勝つ試合が目立つ。3連覇に向け、投手陣がいかに試合をつくれるかが鍵となる。 チーム打率は3割3分9厘。5番志田隆之助が6割4分3厘、3番菊地政善が6割2分5厘、6、7番を担う萩原大幹が5割と高打率を残す。打点は菊地が11、志田が5、萩原と佐山瑞来が4を記録。盗塁10をマークし、機動力を絡めた攻撃も相手の脅威となる。 投手は高野結羽、古宇田烈、色川裕の3投手が登板。2回戦は高野、3回戦は古宇田が先発し、いずれも無失点と好投した。準々決勝はいわき湯本に6失点、準決勝は磐城に5失点と苦しんだ。決勝に向けて修正できるか注目される。 ■学法石川 4試合で31得点、5失点と安定した戦いぶりを見せている。前回大会決勝で延長十回タイブレークの末に敗れた聖光学院に雪辱を果たせるか。 チーム打率は3割6分8厘。2番福尾遥真は7割6分9厘と絶好調で、広角に打ち分け好機をつくる。5番大友瑠が4割2分9厘、6番佐藤辿柊が3割8分5厘と当たっている。4番大栄利哉は持ち前の長打力を発揮しチームトップの7打点をマークしている。 左腕の佐藤翼が26回を投げ2失点と好投を続けており、投手陣の大黒柱となっている。大栄、大友、菊池祥志、小宅善叶、小山陽向汰も登板機会を得ており、継投も視野に入る。