NASCAR Xfinityシカゴ戦で三浦健光がスポット参戦「日本人があまり挑戦しないからこそ可能性を楽しみたい」
今週末開催されるNASCAR Xfinityシリーズのシカゴ戦に、日本人ドライバーの三浦健光がスポット参戦する。 三浦は2017年に、NASCARインターナショナルシリーズに位置づけられるEURO NASCARへ参戦。2018年にはチャレンジャー/プロアマのカテゴリーチャンピオンを獲得し、2022年からは自らチームオーナー・ドライバーとして活躍している。 既に2022年にはアメリカでNASCARトラックシリーズに参戦した三浦だが、今週末はXfinityシリーズのシカゴ戦にJoey Gase Motorsportsからスポット参戦することとなった。使用する車両はトヨタ・GRスープラだ。 シカゴ戦は昨年から開催されているストリートレース。スポット参戦組となる三浦は厳しい戦いになることも予想されるが、EURO NASCARのオーガナイザーのサポートによって実現したこのチャンスを活かしたいとコメントを寄せた。 ■三浦健光 「近年はNASCARインターナショナルシリーズのEURO NASCAR をメインの舞台にレースをしてきました。僕がヨーロッパのNASCARを選択していた理由は、自動車レースの伝統や歴史があるのはヨーロッパであること、そしてエンターテインメントとしてのレースはNASCARが生みだしていること、このふたつの価値を掛け合わせているのがNASCAR EUROシリーズと感じていたからです」 「そんな中、一昨年NASCARメジャーシリーズのひとつであるトラックシリーズにトヨタ・タンドラで参戦するチャンスをもらいました。ただ、初めての全米シリーズはこれまでのヨーロッパでのレースとは全く違ったレースフォーマットになっており、戸惑う場面も多くありました」 「とは言えNASCARの本場はアメリカであることに代わり無く、興行としてその規模に感動したのを覚えています。今回は公道レースとなりとても危険なレースでもありますが、ファンとの距離が更に近いレースになることも想像出来ます。こうした場に身を置くことで全米NASCARを更に肌で感じその魅力をこれからのレース活動に活かしていきたいと考えています。また、今後は全米メジャーシリーズに少しでも多く参戦するチャンスを掴み、今後はヨーロッパとアメリカの両方でその立場をつくっていきたいと思っています」 「そして感謝すべきは、このチャンスはNASCARインターナショナルシリーズであるヨーロッパシリーズに、唯一参戦するアジア人ドライバーである僕に強く興味を持ちサポートしてくれている、EURO NASCARのオーガナイザーにいただいたものです。こうしたチャンスを無駄にしないような走りをしたいと思っていますし、こうして海外でレースドライバーとして活動する仕組みや取り組みをいずれはフォーマット化していければとも考えています。これまで日本人があまり挑戦しないNASCARだからこそ、挑戦するドライバーとしてその可能性を楽しみたいと思います」