ゲーム情報を発信する場で開発者が顔出しするのはあり?なし?―Xでのアンケートに5,800人以上が回答
『共闘ことばRPG コトダマン』や『サカつくシュート』などに携わったゲームプロデューサー・中村たいら氏が、情報発信の場などにプロデューサーやディレクターが顔出しをするのは、ユーザー視点でプラスに思われているのかをアンケート。 【画像】自ら顔出しするゲーム開発者といえば、こんな人たちも… 最終的に5,800票以上を集め、様々な意見が寄せられています。 ◆ユーザー視点でも「顔出しはプラス派」が優勢 中村氏によれば、運営側としてクリエイターの顔出しは「プラスになる」と思ってやっているとのこと。これに対し、アンケートでは「顔出しはプラスになっている」が61.5%、「プラスになっていない」が38.5%を集め、ユーザー視点でもプラスとする意見が優勢です。 「プラスになっている」で上げられていた理由は、「こういう人が作っているんだなと親近感が湧く」「中の人が出てきて説明した方が説得力が増す」「クリエイターが表に出ることである程度のブランド力に繋がっていく」「ゲームに対する熱量も伝わってくればそれだけユーザーのモチベの維持にも繋がる」など。 一方で「プラスになっていない」で上げられた理由としては、「考え方も受け取り方も人それぞれな環境では、必ずしもプラスになるとは言い切れない」「ユーザーが重要視しているのはゲームの最新情報などの中身の話。ゲームは酷いけどプロデューサーが良い人そうだから頑張って続けたり課金したりって人はほとんどいないんじゃないかな」など。 特に多かったのは、「人柄や話す内容によってプラスにもマイナスにもなる」という意見。「しっかりとインタビュアーや進行役がいればアリだと思うけど、そうじゃなくグダッっているのを見せられることが多いからマイナス派」「ユーザーのコメントを拾いながら運営の考え方を丁寧に説明してくれるなら大有り。数十分後に分かることをテキスト読むだけの自己満足は本当にいらない」などが寄せられています。 ◆現場責任者が出ることで情報の正確さが増す 本アンケートには業界人も注目を寄せており、『ハーヴェステラ』や『アナザーエデン 時空を超える猫』の初代プロデューサー・高大輔氏は「人によるとしか言いようがないですな」と反応。 「自分は人前でワーワーやるのが好きなので成立してるとは思いますが、裏方タイプが強制的に前出てもしょうがないし、前出れない人がPに向いてないかというとそんなこともないし。現場にフロントに立てる人が1人でもいると役立つくらいかなあ」とプロデューサー目線での考えを語っています。 また、「PやDが喋ると説得力あるのは、現場の責任者だからですね。開発の経緯も知っているし、細かい情報も知っている(覚えていれば)。さらには、未来のことまで語ることができる。プロモ、広報だと情報の精度が甘いし未来のこと勝手に喋るわけにはいかないですからね」とも。現場責任者が出ることで、より正確に情報を届けられるメリットもあるようです。 顔出しをするゲームクリエイターの中には、例えば『ファイナルファンタジー』シリーズの吉田直樹氏や『Fate/Grand Order』のカノウヨシキ氏など、名物プロデューサー・ディレクターとして愛され、作品自体の盛り上げに繋がるパターンもあります。 本稿で触れた通り「人柄や話す内容」によりますが、開発者が情報発信の場で顔出しをするのも一つのゲーム文化として受け入れられていきそうです。
インサイド 茶っプリン
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