アリアナ・グランデ

オアシスの再結成を望むファンがAI技術で再現したリアム・ギャラガーの声で架空のアルバム『Aisis』を公開したり、スティングやブライアン・メイなどがアーティストの声を生成することを批判するなど、アート分野のAI技術使用は今最も注目されている話題のひとつだ。アーティストだけではなくファンの間でも賛否が分かれているが、アリアナ・グランデがAIに対する感情を明かした。 【動画】アリアナの“AI声”で再現されたデュア・リパの「Dance The Night」 インターネット上には、自分の声をAIアリアナ・グランデに置き換えることができる“アリアナ・グランデ再現ジェネレーターサイト”が多数存在している。このように彼女の声はAI創作物に多々使用されており、アリアナの声で再現されたデュア・リパの「Dance The Night」も近年話題になった。 先日、Zach Sangのポッドキャストに出演した彼女は「AIで生成された自分が他人の曲を歌っているのを聴いたことある？」と質問された際に、「聴いたことあるけど、私たちは何を一体やっているの？本当に嫌い。なんでこんなことをやっているの？」と、嫌悪感をコメント。 また、Zach Sangの「アーティストに曲を提供しようと思っている作曲家とかが、デモ音源を作るためにAIの声生成機能を使ったりするかもしれない。AIの声生成としてはそれが正しい使い方だという意見もある」という発言には、「わかるけど、かなり恐ろしい」と、自分ではない存在によって声が生成されることを恐れていると語った。 AIで自身の声を生成されることだけではなく、アリアナ・グランデは楽曲流出にも頭も悩ませているようだ。彼女はプロデューサーのマックス・マーティンとレコーディングした「Fantasize」がTikTok上に流出したことについて怒りをあらわにしている。 「流出させた人へ、気に入ってくれてありがたいけど、あなたとは刑務所で逢いましょう。リリースされた……じゃなくて泥棒、海賊、無法者によって盗まれた曲だけど、曲を取り戻すためにあなたが稼げる金以上のお金を払うのに。あの曲は私じゃなくてテレビ番組で使用されるはずだった曲だし、90年代ガールズグループのパロディーなのに、みんな気に入っていた。流出されたあの曲を聴いているみんなは偽善者だし、あの曲はとてもわざとらしくダサいのに」　 何者かによって流出され多くのファンが絶賛している「Fantasize」だが、アリアナは流出をポジティブに捉えるために3月8日にリリースされる新アルバム『Eternal Sunshine』にアレンジしたバージョンを収録するようだ。