感謝状を受けた但馬信用金庫村岡支店の田中寛明支店長（中央）と小谷大喜さん（左）＝美方署湯舟交番

　今年急増する「ＳＮＳ型投資・ロマンス詐欺」の被害を防いだとして、兵庫県警美方署は１１日、但馬信用金庫村岡支店（同県香美町村岡区村岡）に署長感謝状を贈った。 【写真】警察官すら標的に！？ 交番にまでかかってくる投資詐欺電話 　８月１５日昼前、８０代の男性が現金２００万円を持参し、同支店の窓口を訪れた。「投資するんだ」「今から振り込もうと思っとる」など男性の説明を不審に思った同支店の小谷大喜さん（２６）が上司を呼んで別室で事情を聴き、田中寛明支店長（５１）が美方署に通報した。 　同署によると、男性は数日前にＬＩＮＥ（ライン）で知り合ったアジア系の女性から「私のおじさんも投資でもうけている。あなたも投資したらどうですか」などと勧められ、指定された個人口座に２００万円を入金しようとしていた。 　同様の「ＳＮＳ型投資・ロマンス詐欺」は美方地域でも今年急増しており、同署は１～８月に１０件以上約５千万円の被害を把握。県内では１～７月に５５１件約７０億円の被害が出ているという。 　田中支店長は「お客さんの大切な資産を守ることができてよかった」。小谷さんは「これからも注意喚起を継続していきたい」と話した。（長谷部崇）