人気のグルメ品集め氷見支援 砺波の料理家・山田さんらチャリティー販売
能登半島地震で被災した富山県氷見市を支援しようと、富山県砺波市深江の料理家、山田香織さん(56)らは23日、同市三島町の「無印良品砺波」で、グルメ品のチャリティー販売を企画した。断水で営業を停止していた氷見市諏訪野の焼き菓子店「粉糖(こと)」や、同市朝日丘のカレー店「ひみつカレー」に出店してもらい、山田さんも氷見市の食材を使ったおにぎりを販売。「県民が協力し合い、支援を継続していきたい」と被災地へ思いを寄せている。 山田さんは、全国ニュースで震源地である石川が大きく取り上げられる一方、氷見市など県内の被災地の様子があまり伝わっていないと感じていた。チャリティー販売を開くことを決意し、実際に市内の観光地や飲食店を訪ね、住民の声に耳を傾けた。10日から営業を再開した粉糖とひみつカレー、地震の影響で客足が落ち込んだ高岡市西藤平蔵の「ジュンブレンドキッチン」に声をかけた。 23日は「FOR HIMI」と題して開催。山田さんは塩むすびやマカロン、コーヒーをセットにした「氷見市応援セット」を販売した。売り上げを義援金として寄付した。焼き菓子やカレー、総菜などは午前10時の開店から1時間もたたずに売り切れた。
粉糖の店主、中尾琴子(ぎんこ)さん(69)は「氷見のことを知ってもらえるのがありがたい」と感謝した。山田さんは「商品を直接購入してもらうことが支援につながる。実店舗に行く循環を生むようにしたい」と話した。