畑岡奈紗が忘れていた気持ち 日本ツアーで目を見張った“違い”
◇米国女子◇メイバンク選手権 事前(23日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72) 【画像】石川遼は松坂大輔さんとプロアマ戦をプレー 前週の国内ツアー「マスターズGCレディース」で今季唯一となる日本でのプレーに臨んだ畑岡奈紗。1打差2位フィニッシュとしっかり優勝争いに絡んで貫録を示した形だが、主戦場とは異なる母国での戦いは刺激にあふれていたという。 予想よりもシビアなピン位置に驚かされつつ、目を見張ったのは予選ラウンド2日間を同組でプレーした岩井明愛のアグレッシブなプレーだった。「飛距離自体も出る方だと思うんですけど、それでも狭いところを果敢に攻めていったり…」 ティショットの選択に限らず、ピンをデッドに狙う日本ツアーの若手選手のスタイルは、リスクマネジメントの徹底が求められる米ツアーでの戦い方とは対照的にも映る。「確かに、その辺の違いはあると思います」と言った上で、あくまで“違い”であって“優劣”ではないことを強調した。 「むしろ、私はそういう(攻める)気持ちを忘れていたかもしれない。あまりにもセーフティ、セーフティにいき過ぎてしまっていて『意外ともっとできたんじゃない?』っていうのがあったりして。ちょっと(攻める気持ちを)思い出したりもしました」。タフな米ツアーで経験を重ね、磨いてきたマネジメント力は間違いなく誇れる部分。日本で受けた刺激を生かして“攻め時”を見極めたプレーを誓う。
4週前の「ウォルマート NW アーカンソー選手権」から、1週のオープンウィークを挟んで日米3試合連続でトップ10入り。2週前の「ビュイックLPGA上海」からはアイアン(5番~PW)をスリクソンの最新モデル「ZXi7」にスイッチした。シャフトも「4年ぶりくらい」にスチールへと回帰。しなりを感じて打つスイングとのマッチングを重視したギア選択、少しずつ悩みが晴れてきたパッティングがかみ合いつつある。シーズンのラスト4試合で狙うのは、22年4月「DIOインプラント LAオープン」以来の優勝しかない。(マレーシア・クアラルンプール/亀山泰宏)