「一人って自由すぎて楽じゃない」次々に大作の主演を担う山﨑賢人がプライベートで抱える”悩み”とは?
主演映画、『陰陽師0』の公開を控え、忙しい日々を送る俳優・山﨑賢人さん。 前篇に続き、俳優として演技や取材など、日々「求められる」ことの多い山﨑さんに、仕事とプライベートで「自分の気持ちを楽にするためにやっていること」について聞きました。 苦手なことは「嘘をつくこと」「沈黙」と語る山﨑賢人さん。
人から「求められる」ことが多い職業
――近年の山﨑さんは、『キングダム』シリーズに、『ゴールデンカムイ』、そして『陰陽師0』と、スケールの大きな作品で主役をすることが多くなっていますが、そのことにプレッシャーを感じる方ですか? それとも、フラットな気持ちで挑まれていますか? この作品のこの役をやっているんだと自分に言い聞かせたりもしているし、プレッシャーも感じたりしますけど、どちらかというと、フラットにやっている方なんだとは思いますね。同時に、責任を持って演じないといけないなとも思ってます。 ――映画の撮影にしても、取材にしても、人から「求められる」ことが多い職業だと思います。今日の撮影でも、いろんなポーズを要求されて、それをひとつひとつ応じられていました。今日のように、何かを「求められた」とき、それを素直にやってみる方ですか? そうですね。なんでもとにかく「やってみる」ということはあるかもしれないです。 ――子どものころから、なんでもやってみる方だったんですか? それはそうですね。自分のできる範囲であれば、なんでもやってみるタイプかもしれません。
苦手なことは、「嘘をつくこと」「沈黙」
――前回のインタビューでも、取り繕ったコミュニケーションだったり、嘘をついたりはしないと仰っていましたが、それって自分に対しても、周りに対しても、楽な気持ちでいられるようにしているということなのかなと思いました。山﨑さんが、楽な状態でいられるためにやってることはありますか? 取り繕ったり、嘘をついたりしながらコミュニケーションするのも嫌なんですけど、そのわりに実は、沈黙も苦手なんですよ。もしかしたら、人にとって一番楽なことって、黙っていることだと思っている人もいるかもしれないんですけど、僕自身はそれも怖くて。だから、自分が沈黙を避けてついしゃべってしまうのは、そうすることで、自分が一番居やすい状態にしているのかもしれないなって思いました。 それと、写真撮影で、さっきまでシリアスでクールな感じでかっこつけ表情をしてたのに、今度は急に「笑ってください」って言われたりすることもありますよね。そういうとき、自分の状態をちょっとだけふざけた空気にしておくと、急に笑ったりする方向にも持っていきやすかったりするんです。だから、ちょっとふざけた感じに自分をおいているという面はあるかもしれないです。結局、自分勝手なんですかね……。 ――そんなことないと思います。確かに、急にクールにって言われたときも、ふざけた空気からだと、方向転換がしやすいかもしれないですね。 自分にとって一番、居心地のいい状態に自分自身を持っていきたいと思うのは、自分自身がキツくなっちゃうと、周りの人もキツくなってしまうんじゃないかなって思っているからかもしれません。