木村ケルベロス（右）を「俺の愛犬にしてやるぜ、ベイベー」と吉沼

　2024年1月14日（日）東京・後楽園ホール『RISE 175』の前日計量＆記者会見が、13日（土）都内にて14:00より行われた。 【写真】噛み合わない舌戦を展開する両者に伊藤隆代表も苦笑 　第9試合のスーパーライト級（-65kg）3分3R延長1Rで対戦する、木村“ケルベロス”颯太（心将塾／ライト級9位）は64.70kg、チャッピー吉沼（TANG TANG FIGHT CLUB／同級8位）は64.75kgでそれぞれ計量をパス。 「天国へのパスポート。チャッピー吉沼です」と挨拶した吉沼は「RISEに来てから自分自身そんなにコンディションがいい状態じゃなくて、整えるのが大変なんですけれど、また100％準備してきたのでよろしくお願いします。ベイベー」と、理由は分からないが不調であるとしながらも100％の準備はしてきたという。 　木村は「地獄からチャッピーを倒しに来たケルベロスです。久しぶりのRISEですが今年は65kgのベルトを狙っているので、ここは簡単に勝って65kgのベルトを獲ります。ベイベー」と元気よくハキハキとした口調でコメント。 　これに吉沼が「木村ケルベイベーに俺がする予定ですです」と言うと、両者の間で舌戦が始まったのだが、全く噛み合わずに終了。 　互いの印象を聞かれると、吉沼は「思ったよりチワワだな、みたいな。思ったより可愛らしくて」とさっそくチワワネタでいじると、木村は「お前、誰？ まずさ、俺に感謝しろよ。俺の知名度のおかげで今回試合が盛り上がってるんだぞ。感謝しろ」と、『FIGHT CLUB』の記者会見で朝倉未来に自分が言われたセリフをそっくりそのままオマージュ。これには記者会見場がドッと沸いた。 　すると吉沼は「確かに。でもケルベロスベイベーはみくるんのおかげで知名度だけ先に行っているところがあります。ベイベー」と、知名度先行型だとチクリ。 　木村は「彼は前日計量とか会見は面白くていいんですが、試合を見たらぱっとせんくて。だからここがピークなのかなと。今日は頑張ってもらって、明日は俺が頑張るので」と、自分は試合で盛り上げると話した。 　以前の会見時よりもかなりロッカー色が増したファッションの吉沼。今日の出来を聞かれると「75点」とまだまだの点数。その理由は「もう少し自分らしさを出したい」とのことだった。木村は「このスーツを見てください。これが100点のスーツです」と立ち上がって自分のスーツを見せるが、吉沼は「65点でしょう」とつぶやいた。 　一方、木村は前回の白川陸斗戦からの変化を聞かれると「FIGHT CLUBから期間が少ししか開いていないので、急激なパワーアップはないです。でも考え方は変えられるのでしっかり変えて、明日は戦い方を変えたところを見せたい」と考え方が変わったという。 「この前の試合を見たんですが、パターンが一緒でこれでは上に行けないなと思ったので、しっかり自分の試合を見て。それは明日の試合を見てもらえれば分かるんですが、考え方も戦い方も変わっているのでそこを見て欲しいと思います」と木村。 　記者からは「以前よりも明るいし、活舌もいいし、ハキハキしているのはなぜ？」との質問が跳ぶと、「前回の悪夢があったので、しっかりそこも勉強してきました」と、朝倉未来との話題になった会見で学んだと苦笑する。 　吉沼はこの進化した木村について「これは多分、俺のおかげかもしれない」と相手が自分だから木村はそういう態度に出たのではと言い、「次もう1回、この感じでみくるんと戦ってほしいね。ベイベー」と皮肉っぽく応えた。