女子フィギュア平昌五輪代表2人目は坂本花織か?樋口新葉か?
五輪選考規程では、(1)全日本の2、3位(2)GPファイナル出場の日本人上位2人(3)世界ランク(過去3年の成績で集計)の上位3人(4)シーズン世界ランク上位3人(5)ISU公認大会でのシーズンベストスコアの上位3人、という5項目の、いずれかを満たす選手の中から総合的に判断して選出する、とされている。 坂本は、(1)の全日本2位、(4)のシーズン世界ランクの上位2番目となる7位、(5)のシーズンベストスコアで3番目となる210・59で、3つをクリアしている。 樋口は(2)のGPファイナルで6位。(3)の世界ランクは3番目となる11位。(4)のシーズン世界ランクでは、トップとなる5位。(5)のシーズンベストスコアで言えば、ロンバルディア杯で出した217.63点がトップ、4つをクリアしている。 だが、選考委員会内では、選考対象選手の直接対決となる全日本の順位、GPファイナル、シーズンベストスコアを重視すると見られており、全日本で、坂本だけでなくジュニアの紀平にも敗れて表彰台に上がれなかった樋口は厳しい状況に立たされたと言える。 対して演技終了後に自身が、「今シーズンはここまでこられるとは思っていなかった。オリンピックシーズンは厳しいなと思いました。でも試合を重ねて、ここまでこられた。自信をもって臨めました」と語ったように坂本の成長度には目を見張るものがある。 シニア転向初年度。GPシリーズ参戦の2戦目となるスケートアメリカで2位に入るなど試合を重ねるごとに、技術も表現力も、その安定性も進化している。 樋口が表彰台を確保していれば、まだ「どうする、どうなる」の議論も起きただろうが、SP、FSと続けて大きなジャンプのミスを犯して、表彰台を逃してしまったとあっては、大舞台でのメンタルの強さの比較も含めて、坂本の選出に異論を挟む余地はないのではないか。「平昌五輪の本番で誰が戦えるか」という議論になると、このプレッシャーのかかった全日本の結果が大きな影響を与えそうだ。 注目の代表メンバーは今日24日、午後10時を過ぎて発表される予定だ。