「令和政経義塾」発足 40代経営者が政治リーダー育成と日本再生目指す、松下政経塾も参考
日本の40代の経営者2人が共同で創設した一般財団法人「ネクストジャパン・イニシアティブ」(NXJI、船橋洋一会長)は1日、国会議員など次世代の政治リーダーを育成する「令和政経義塾」の開催を発表し、1期生となる塾生の募集を始めた。経済が低迷した「失われた30年」を踏まえ、議員を輩出するなどして政治を変え、日本の再生を目指すという。 同塾では原則20~39歳の15人程度が1年間のカリキュラムで歴史や政治思想、選挙などについて学ぶ。座学に加え研究発表や合宿も行われる。立憲民主党の野田佳彦元首相ら与野党の現職議員も講師を務める予定だ。受講料は無料。 NXJI共同創設者の吉村英毅氏(42)=ミダスキャピタル代表パートナー=は記者会見で「日本をよみがえらせたい。長期最適、全体最適、グローバルな視点で物事を推進できる政治リーダーらの育成が重要だ」と述べた。共同創設者の山口功一郎氏(43)=暁翔キャピタル社長=は「若い人たちの政治への関心を上げるには時間がかかるが、結果に関してはなるべく早く出していきたい」と語った。 企業家が設立した政治塾としてはパナソニック創業者・松下幸之助氏が昭和54年に設立した松下政経塾の例があり、野田氏ら与野党に出身の国会議員がいる。