富士大から6人指名 プロ野球ドラフト 麦谷はオリックス1位 岩手・花巻
プロ野球ドラフト(新人選択)会議は24日、東京都内で開かれた。富士大の麦谷祐介外野手(22)はオリックスから1位指名を受けた。本県関係の1位指名は2023年の巨人・西舘勇陽投手(花巻東高―中央大)に続き2年連続。同じ富士大の佐藤柳之介投手(21)は広島2位、安德駿投手(22)はソフトバンク3位、渡邉悠斗内野手(22)は広島4位。さらに、坂本達也捕手(22)が巨人育成1位、長島幸佑投手(22)がロッテ育成3位で、富士大から6人が指名を受けた。 オリックスは1位で西川史礁外野手(青山学院大)を指名したが、2球団競合の末に抽選で交渉権を獲得できず、2度目の入札で麦谷を指名した。富士大選手の1位は、2015年に西武から指名を受けた多和田真三郎投手以来。 麦谷は仙台市出身で大崎中央高卒。右投げ左打ちで勝負強い打撃と50メートル5秒8の俊足を武器に、走攻守三拍子そろった活躍を続けており、3年時には明治神宮大会に出場。リーグでは最多盗塁賞を計5度獲得し、今秋は最多本塁打・打点にも輝いた。1位指名を受け、麦谷は「目標は開幕一軍。少年少女、ファンに夢や感動を与える選手になりたい」と語った。 佐藤は宮城県七ケ浜町出身で東陵高卒。最速148キロの直球を中心に高い総合力を誇る左腕で、1年秋からベンチ入りし、大学日本代表合宿にも選出され、今秋は最優秀選手賞も獲得した。 安德は福岡県久留米市出身で久留米商高卒。最速152キロの直球が武器で、今年の春季リーグで最優秀防御率賞を獲得した。 渡邉は東京都福生市出身で堀越高卒。今年の春季リーグ戦では最多本塁打と最多打点をはじめ四つの個人タイトルに輝いた。 坂本は福岡県那珂川市出身で博多工高卒。2年時の春季リーグでベストナインにも選出された。 長島は栃木県さくら市出身で佐野日大高卒。最速152キロで、3年時秋の明治神宮大会でも登板した。 富士大の選手が指名を受けるのは、22年の日本ハム2位の金村尚真投手以来で17人目。同一チームから一度に6人が選出されるのは史上最多となった。