大谷翔平とヤンキース・ジャッジ、三冠王のチャンスはどちらに… 「必要なのはプロテクションだ」米メディア激論
◇26日(日本時間27日) ホワイトソックス0―4ドジャース(シカゴ) ドジャースの大谷翔平選手(29)は敵地のホワイトソックス戦で2日連続先頭打者アーチの25号を放つなど2打数1安打、1打点2四球。「10試合連続打点」はロイ・キャンパネラ殿堂捕手らの球団記録を69年ぶりに更新した。 ◆大谷翔平、完璧25号…圧巻の2戦連続先頭打者弾【動画】 1回、大谷は右腕フェディーの外寄り高め146キロのカットボールをジャストミート。『打った瞬間』の打球が右中間スタンド中段に突き刺さるのを見守ってから、ゆっくりと一塁へ走り出した。これで10戦8発、直近6試合でノーアーチは1試合のみとなった。 これで大谷は打率3割2分2厘、25本塁打はともにナ・リーグトップ、61打点は3位。また、ヤンキースのアーロン・ジャッジは30本塁打と77打点がア・リーグトップで、打率3割9厘は2位だ。米放送局MLBネットワークの番組「MLBトゥナイト」は同日、2人のどちらに三冠王のチャンスがよりあるかについて激論を交わした。 アレックス・アビラ解説者は「ジャッジだ」。その理由について「今季のスタートの仕方(開幕24試合で打率1割8分、3本塁打、11打点)がどうであれ、打席でのプロセスとコントロールぶりは他の選手とレベルが違う。だが、プロテクション(直後を打つ打者が務める『防護壁』)がないのが心配だ」と語った。 すると、グレッグ・アムシンガー解説者は「その点こそ懸念材料だ。だから私は大谷の方を選ぶ。後ろにパワーヒッターが並んでいる。ソトはジャッジの後ではなく前を打っているからね」と論じた。 これに、ヨンダー・アロンソ解説者は「同意だ」と即答。アビラ解説者が「ミギー(ミゲル・カブレラ)が三冠王になったときは『後ろを打っていたプリンス(フィルダー)のおかげだ』と言っていたな」とうなずくと、アロンソ解説者も「三冠王に必要なのはプロテクションだ。ジャッジは1番を打った年(2022年)に34試合で25打点だった。大谷の後ろにはフレディ(フリーマン)やスミスという強力な武器がある」とした。 1番に固定されていたベッツが今月16日に負傷するまで大谷は2番を打ち、現在は1番を任されている。直後には常に2020年MVPのフリーマンが座っている。 最後の三冠王は2012年タイガースのミゲル・カブレラだ。打順は3番に固定され、打率3割3分、44本塁打、139打点で、1967年レッドソックスの『ヤズー』ことカール・ヤストレムスキー以来45年ぶりの栄冠を手にした。 父セシルが阪神でプレーしたプリンス・フィルダーは同年にタイガースで不動の4番打者として全162試合に出場。打率3割1分3厘(リーグ6位)、30本塁打(同22位)、108打点(同5位)をマークした。(写真はAP)
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