元交際相手、殺害認める 女子大生刺殺 横浜地裁
横浜市鶴見区のマンション駐車場で昨年6月、住人の大学1年冨永紗菜さん=当時(18)=を刺殺したとして、殺人などの罪に問われた元交際相手の伊藤龍稀被告(23)の裁判員裁判の初公判が10日、横浜地裁(西野吾一裁判長)であった。 伊藤被告は罪状認否で「(間違いは)ないです」と述べ、起訴内容を認めた。判決は21日の予定。 検察側は冒頭陳述で、2人は2021年に交際を開始したが、伊藤被告の暴力が原因で、別れたり復縁したりを繰り返していたと指摘。冨永さんから別れを告げられた伊藤被告は復縁しようとアルバイト先まで押し掛けたが断られ、包丁で脅せば復縁に応じると考えたと主張した。 弁護側も冒頭陳述し、冨永さんから別れを告げられ、「人生の全てをささげたのに、全てを奪われたと強く考えるようになった」と訴えた。