鎌田大地の退団後に監督電撃辞任…ラツィオ会長が説明「彼の去り方は人間として立派だった」
ラツィオのクラウディオ・ロティート会長が6日にイタリアメディア『ANSA』のインタビューに応じ、辞任したイゴール・トゥードル監督や次期監督候補に言及した。 鎌田大地は現地イタリアでどう評価されている? 今年3月からマウリツィオ・サッリの後任として、ラツィオの指揮官を務めていたトゥードル。しかし、セリエAで9試合連続先発で起用した鎌田大地を来季構想の中心として残留を望んでいたと伝えられていたが、日本代表MFは契約延長交渉決裂で退団することに。すると、クロアチア人指揮官は今夏の補強を巡ってクラブとさらなる意見の食い違いが生じ、5日に辞任を決断した。 混乱に陥る中、ラツィオのロティート会長はトゥードルの電撃辞任の舞台裏を明かした。鎌田側の代理人らと交渉が決裂した際はディレクターと共に批判を繰り広げて後味の悪い別れとなったが、クロアチア人指揮官にはリスペクトを示している。 「彼は選手を8人入れ替えることを求めていた。我々はチームがふさわしいレベルにあると考えており、多すぎる人数だ。だが、彼の立ち去り方は人間として立派だった。その点は伝えておきたい」 ラツィオ会長は後任について、サッリの復帰やロベルト・デ・ゼルビ、ミロスラフ・クローゼ、マッシミリアーノ・アッレグリの招聘を否定。しかしイタリアメディア『スカイスポーツ』が7日にも契約サインの可能性が伝えられているヴェローナ指揮官マルコ・バローニについては、肯定も否定もしなかった。 「重要なのは、競争力のあるチームであることだ。今シーズンもサレルニターナのような下位のチームを相手にポイントを取りこぼさなければ、競争力があったはずだ。このチームは、より良い成績に値したはずだ」 最後に、10番を背負うルイス・アルベルトの去就に言及。「彼自身が出ていきたいと言ったんだ」と述べている。