自民県連、大村氏推薦を全会一致で決定 城内会長「決まった以上は一致団結」【静岡県知事選】
自民党静岡県連は22日、常任選挙対策委員会と総務会を静岡市葵区で開き、知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明した元副知事大村慎一氏(60)の推薦を全会一致で決めた。23日にも党本部に上申する。浜松市の支部内には前浜松市長鈴木康友氏(66)を推す声もあったが、大村氏への一本化で決着した。短期決戦に向けた準備も本格化し、選挙モードに突入した。 総務会では、浜松市の複数の支部から「これまで経済界と連携してきた。地域事情を考慮してほしい」「大村氏と鈴木氏で意見が割れ、自主投票を求める声もある」との意見が出た。大村氏の推薦に反対する声はなかったという。 城内実県連会長(衆院静岡7区)は記者団に「決まった以上は一致団結し、限られた時間の中で最大限、頑張っていく」と述べた。連合静岡や立憲民主、国民民主両党県連が鈴木氏の推薦を決め、事実上の与野党対決との見方が出ていることについては「(自民は)『オール静岡』で応援する中の一つのグループ。政党色や特定の企業、団体をバックにした選挙ではない」と指摘した。 機関決定を受け、選挙戦に向けた準備も急ピッチで進む。城内会長が選対委員長、県連の新旧三役の計6人が副委員長を務めるなど選対組織の大枠も固めた。 自民県連には大村、鈴木両氏から推薦依頼があり、幹部が本人と面談して政策をヒアリングした。大村氏の推薦を決めた理由として、全県的な視点で県政課題を認識している点や対話を重視する姿勢、危機管理への意識の高さなどを挙げた。
静岡新聞社