【全米女子プロ】渋野日向子、2打差3位浮上 5年ぶりメジャーV&五輪切符へ「いいイメージで」
<米女子ゴルフツアー:全米女子プロ選手権>◇第2日◇21日◇米ワシントン州サハリーCC(6731ヤード、パー72) 【イラスト】どうなるパリ五輪代表2番手争い… 2打差4位から出た渋野日向子(25=サントリー)が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算4アンダー140、2打差3位と順位を上げた。 「3連続バーディーからスタートしてびっくりした。そこからバーディーを取り切れなかったがラッキーもあり、このスコアで終われて良かった」 スタートの10番で約2・5メートルを沈めてバーディー発進すると勢いに乗った。11番では5メートル、12番では2メートルを入れて3連続バーディーとロケットスタートで一気に首位に浮上した。13番パー3ではボギーをたたき、首位から陥落も、スコアを2つ伸ばして折り返した。 後半もまさに「しぶこ劇場」だった。1番では2メートルにつけてバーディー発進。しかし、2番パー4でトラブルに見舞われる。第3打はグリーン前の池に向かう。池ポチャこそ逃れたが、水につかったところでギリギリ止まった。第4打はズボンをまくり上げながら何とかスイングすると、球はピンそばに。第5打を沈めてナイスパーを奪った。 「打てる状態で、頑張って打とうと。パーセーブできて良かった。バンカーショットちっくに打った」 大ピンチを乗り越えた後は確実にパーを重ねた。最終9番パー3こそボギーもスコアを2つ伸ばして第2Rを終えた。 6月に入るまでは9戦中6戦で予選落ち。1度も50位以内に入れなかった。それが3週前、同じメジャーの全米女子オープンで2位に入ってから一変する。自信も戻り、ショットの好調をキープする。第1Rもフェアウエーキープ率が85・7%。フェアウエーを外したのは2度だけで、パーオン率も72・2%だった。 世界ランキング(R)は62位。大会後に決定するパリ五輪代表争いでは日本勢11番手。出場圏内の2番手までの道のりは険しい。しかし全米女子オープンで優勝した笹生が世界ランキング30位から6位に浮上したように、メジャーでの好結果は大きなジャンプアップにつながる。2019年の全英女子オープン以来、5年ぶりのメジャー優勝でそんな奇跡も期待される。2打差2位で迎える決勝Rの2日間に向けて「また明日いいイメージで臨めるように頑張る」と意気込んだ。