コアラの笑顔やサルの舌ペロも!?東山動植物園の人気動物が見せる"激レアな瞬間"を大公開
ニシゴリラの食事は野菜ばかり!?コアラの飼育の裏側にも密着!
東山動植物園に来るお客さんたちの一番テンションが上がる瞬間が、動物たちの「食事シーン」。今回は、飼育の裏側に密着!東山動植物園の動物たちが、どんなものを食べているのか取材しました。 ゴリラはバナナなどの果物を食べるイメージですが、東山動植物園のニシゴリラの食事は、レタス、キャベツ、白菜、小松菜など野菜ばかり。飼育員の山本光陽さんによると、近年、類人猿には果物をあまり与えないのが主流になっているとのこと。甘いものを与えすぎると、人間と同じく肥満や心臓疾患などの生活習慣病になるため、野菜中心にしているのだとか。東山動植物園のニシゴリラが一番好きな食べ物はヨーグルト!健康面を考え、週に2回ほど無脂肪、無糖のものを与えているそうです。 コアラの主食はユーカリという広葉樹ですが、飼育員の大津尚史さんによると、同じ種類ばかり与えると、食べなくなってしまうのだとか。東山動植物園には全10頭のコアラがいますが、それぞれが食べてくれるユーカリの種類はバラバラ!20~30種類のユーカリを用意する必要があるそうです。 東山動植物園から車で約10分の「平和公園」では、広大な敷地の中で自然栽培とハウス栽培を同時進行し、約9000本のユーカリを育てています。現在、ユーカリを栽培する専門スタッフは3人。栽培歴約20年の臼井潔さんによると、コアラは先端の新芽の部分を好んで食べるのだとか。コアラがあまり水を飲まず、ユーカリから水分をとることもあり、みずみずしい新芽を選んでいるそうです。 仕入れが難しいため、自分たちで育てているというユーカリ。エサに万が一のことがあるとコアラが死んでしまう可能性もあるため、ユーカリを絶やさないために万全の体制を整えています。台風や寒波などの自然災害に備え、名古屋、沖縄、鹿児島、静岡の4か所で栽培。エサは必ず、前日にコアラ舎に搬入しているそうです。 食事の管理も徹底しています。コアラ舎には16台のカメラを設置。24時間撮影された映像を、毎日飼育員が全て確認し、個体ごとの食事時間を計測します。日中エサを与えた後は、その場でコアラの様子を観察し、食べる品種、食べない品種を目で確認。それを臼井さんに伝え、エサにする品種を相談して決めているそうです。 1984年に日本で初めて東山動植物園にコアラがやってきてから40年。現在は野生のコアラの数が激減し、絶滅危惧種に指定されています。臼井さんは「オーストラリアのコアラも減ってきている。日本にいるコアラを繁殖させて、長い間見てもらえるようにと思っています」と思いを語りました。 CBCテレビ『デララバ』5月1日(水)放送
CBCテレビ