天王寺動物園のアシカ・キュッキュ 母親とすごすも授乳には至らず
大阪市天王寺区の天王寺動物園で飼育しているカリフォルニアアシカのキュッキュ(雌、4か月)が行方不明となり、1日午前に発見、保護された件で、同園は3日、キュッキュがその後、人工哺乳を受け、母親のチョコと短時間、同じスペースですごすことができたと発表した。 【拡大写真】1日に保護されたキュッキュ
保護されたあとの様子は
同園によると、キュッキュは1日に保護された後、検疫のため隔離。2日午前に人工哺乳を行った。同日午後には授乳を目的にチョコと同じスペースですごしたものの、キュッキュは母親のチョコに近づくも、授乳には至らなかったという。3日も授乳には至らず、人工哺乳を継続している。同園は「今後も元気に育っていけるよう見守ってまいります」としている。
27日に行方不明となり、1日にアシカ池近くの下水施設で発見
同園によると、9月26日にアシカ池の水の入れ替えのため排水バルブを開錠して排水を開始。約1時間半後にバルブを閉め水の補充を開始したが、排水溝カバーが外れていることに気づき付けなおした。 27日午前11時ごろ、キュッキュの姿が見当たらないことに気づき園内の捜索を始め、捜索のために池の水を抜いたところ、排水溝カバーが再度外れていることに気づき、園外下水施設の捜索を始めたが見つからず捜索を続け、1日にアシカ池近くの下水施設での発見に至った。
排水溝カバーを新しいものに
これを受け、同園ではアシカ池に新たな排水溝カバーを付けたことも発表した。これまでのタイプに代わり、最大8センチの穴を開けた鉄板をボルト止めしたものを設置し、安全措置を行っている。