昭和天皇にゆかり 台湾の桜、京都の寺に植樹 謝駐日代表、良好な関係強調
(台南中央社)昭和天皇とゆかりのある台湾の桜から株分けされた苗木が、京都市の高台寺で植樹された。22日に開かれた関連の式典に出席した謝長廷(しゃちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)は、日本と台湾、京都と台南の友好関係が花開いていることを象徴していると語り、関係の良好さをアピールした。 苗木は日本統治時代の1923(大正12)年に当時皇太子だった昭和天皇が行った台湾行啓(ぎょうけい)の際に植えられた桜から株分けされた。台湾の桜を日本で植樹する「里帰り」の取り組みは、台日の有志でつくる団体が2019年から行っている。台南市政府が発表した報道資料によると、この日の式典には謝代表の他、趙卿恵(ちょうきょうけい)台南副市長らも出席したという。 趙副市長は、今後高台寺と観光や宗教、ライトアップなどの分野での交流に期待を示した。 (張栄翔/編集:齊藤啓介)