〈男子〉山形五の４区保科櫂（左）が８位から首位に順位を上げ、５区森谷洵太にリレーする＝天童市・ＮＤソフトスタジアム山形

　第39回男子・第34回女子県中学校駅伝競走大会が5日、天童市のＮＤソフトスタジアム山形を発着点とした県総合運動公園外周コースで行われ、男子は山形五が57分36秒で初の栄冠をつかみ、女子は山形十が42分10秒で4年連続7度目の優勝を果たした。 　男女ともに26チームが出場した。男子は6区間18キロ（各3キロ）で競い、山形五は4区の保科櫂が8位から一気にトップに躍り出ると、そのまま先頭を譲らずに勝利した。 　5区間12キロ（1、5区は3キロ、2～4区は2キロ）の女子で山形十は、3区の鈴木麗央が首位に立つと、続く区間でもトップを維持し、2位に2分4秒差をつけて快勝した。 　ともに滋賀県で12月に行われる全国大会に出場する。 混戦制し、歴史に名刻む・男子 　1～3区で上位が目まぐるしく入れ替わった混戦の男子を制したのは山形五だった。初の頂点に立ち、5区で区間賞をマークする走りで貢献した主将森谷洵太は「これまで努力してきたことが実った。みんなの力で歴史に名を刻めてうれしい」と歓喜した。

〈女子〉人さし指を立ててフィニッシュする山形十のアンカー森晴音

　選手は十分な練習を積み、門間日出人監督は「全員が9分台で走り優勝できる予感がした」とレース前に感じたという。その通りに全員が9分台を記録し、勝利を引き寄せた。 　森谷で勝負するプランで臨み、4区保科櫂が7人抜き、区間賞の快走でエースの負担を大幅に軽減した。8位でたすきを受けた保科は「1位になれたらいいな、くらいの気持ちで無心で走れた」。1キロ地点で1人、2キロ付近の集団で5人を抜き去り、中継所の競技場に入る前に最後の1人をかわし首位でリレーした。5区森谷、アンカー渡部太晴もトップの座を渡さず、2位の山形十に35秒差をつけてフィニッシュした。 　「全国」を合言葉に練習を重ねた選手たち。森谷は「もっと練習して全国トップ10に入りたい」と目標を語った。 区間賞4人、光る安定感・女子 　女子の山形十は2～5区の4人が区間賞を記録し、安定感のあるリレーで4連覇した。主将のアンカー森晴音は「キャプテンとしていいゴールを決められるように頑張った」と振り返った。