「議員は都民の役に立っている」12%、早大マニ研「都議会への提言」公開
会派マニフェストもチェック 都民提案のプロセスなどの視点で低評価
また同研究所は、今回の都議選で各会派の掲げるマニフェストについて、「理念・ビジョン」、「政策の体系性・一貫性・独自性」、「政策の具体性・実現可能性」、「市民起点度」、「議会機能能力」の5つの観点からできばえチェックを実施。 特に住民が手にとってわかりやすいか、配布・周知の工夫がされているか、マニフェスト策定過程に都民の提案を組み込むプロセスをいれているかという視点で設けている「市民起点度」の観点では、どの会派も10点中平均3点と低い評価になっている。
任期中になかった「議員による政策提案」など議会改革で7つ提言
こうした意識調査の結果分析などから同研究所は、都民の期待値が低い議会から「都民の役に立つ都議会」になるための提言を29日ホームページ上で公表。 特に同研究所の最新の「議会改革度調査2016」都道府県ランキングで36位とふるわなかった議会改革については、「議会基本条例の制定」、「新議長の選出の透明化」、「議会活動のロードマップ作成(4年間、1年間)」、「議会独自の調査分析機能の強化」、「討議環境の整備(自由討議、一問一答、反問権など)」、「住民の意見を聴取する場の設定(請願者の意見陳述、参考人招致・公聴会、住民との意見交換会など)」、任期中1つも制定がなかった「議員による政策提案」の7つに取り組むよう呼びかけている。