【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース
(ブルームバーグ): イーロン・マスク氏は11日、人工知能(AI)会社xAIが同社のチャットボット「Grok(グロック)」を今週オープンソース化すると明らかにしました。マスク氏は「ChatGPT(チャットGPT)」を手掛けるオープンAIの共同設立者の一人ですが、その後に袂(たもと)を分かち、同社に対抗してxAIを設立しました。最近ではオープンAIを提訴。訴状では同社について、「マイクロソフトのクローズドソースの事実上の子会社」と記しており、今回のGrokオープンソース化でもオープンAIを強く意識していることがうかがえます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
約1070兆円
バイデン米大統領は7兆3000億ドル(約1070兆円)に上る2025会計年度(24年10月-25年9月)予算教書を公表した。富裕層や企業への課税を強化することで、中間層への優遇税制措置などを拡充する内容。高水準の住宅ローン金利による影響を相殺するために、一部の住宅保有者が税額控除を毎月受けることが盛り込まれた。また育児支援金の給付や、処方薬の価格引き下げに向けて政府が新たな権限を行使することも挙げた。一方、税制の抜本的改正を行う予定で、法人税率引き上げのほか、超富裕層や大企業に対する最低税率の導入などが含まれる。ただ議会は党派によって分断されており、教書の中身がそのまま成立する見込みはほとんどない。
1%で維持か
欧州中央銀行(ECB)の当局者は、域内の銀行に金利ゼロで中央銀行への預け入れを義務づける最低準備金について、目先の変更に反対する方向に傾いている。事情に詳しい関係者が明らかにした。関係者によると、金融政策運用の新たな枠組みを巡る13日の重要な会合を前に、ECB政策委員会のタカ派委員の一部はいわゆる最低準備率(MRR)を現在の1%から引き上げるよう働き掛けてきたが、この主張への賛同は広がっていない。